片頭痛に対する新しい『予防』薬
エムガルティは、2021年4月に登場した片頭痛の予防薬です。
これまでの予防薬とは異なる作用機序の、新しいタイプのお薬です。
慢性的な片頭痛に悩まれている方の生活が改善する可能性があります。
ご希望の方は受診時にご相談ください。
※2021年8月に登場した片頭痛の予防薬「アイモビーグ」についてはこちら
※同じく2021年8月に登場した片頭痛の予防薬「アジョビ」についてはこちら
エムガルティの効果
片頭痛は、「CGRP」という物質が脳の血管と炎症に作用して起こるとされています。
エムガルティは、この「CGRP」の働きを抑えることで、片頭痛を起こりにくくする効果が期待できます。
エムガルティの使い方
エムガルティは注射するタイプのお薬です。
初回に2本、以降は月に1本のペースで注射を継続します。
副作用について
エムガルティでは、下記のような副作用が起こる場合があります。
その際はご相談ください。
注射した部位
注射をした部位の痛み、発赤、かゆみ、内出血や腫れなどが生じる場合があります。
多くの場合、注射した日に出現し、数日以内に消失します。
その他の副作用として、皮膚のかゆみ、じんま疹、発疹などが報告されています。
重篤な過敏症について
まれな副作用として、重篤な過敏症が起こることがあります。
特に次のような症状があらわれた場合は、次の受診日を待たずに医師・薬剤師に連絡して、すみやかに医療機関を受診するようお願いします。
重篤な過敏症反応は、本剤投与後数日たってからあらわれることもありますので、ご注意ください。
- 皮膚に今までとは違う発疹、かゆみが出た
- 息苦しい(呼吸困難もしくはのどが締め付けられるような感じ)。動悸がする
- 顔、まぶた、唇・舌やのどが腫れた。声がでにくい
- 寒気がしたり、発熱がある。汗をかく
- ふらついたり、意識がもうろうとする
その他、気になる症状があらわれた場合には、医師にご相談ください。
当院でのエムガルティ注射の流れ~
1.問診、診察
問診、診察を行います。
必要に応じて採血や頭部MRI検査を行います(MRI 検査は、池袋にある画像専門クリニック等にご紹介いたします)。
2. 投与日を決めて注射
診察後、エムガルティ治療の適応と判断された場合、初回投与日を決定し、薬剤を取り寄せて院長または看護師が注射いたします。
3. 継続の判断
3か月 投与後を目安に継続の有無を判断いたします。
対象となる方
- 18歳以上で医師に片頭痛と診断されている方
- 過去3か月間で、片頭痛が平均して1か月に4日以上ある方
- 日常生活上の注意や急性期治療薬(ロキソニンやトリプタンなど)を使用しても日常生活に支障がある方
- 片頭痛発作の予防薬(インデラル、ミグシス、デパケンなど)の効果が乏しい方、または内服の継続が困難な方
費用
保険適応となります。
初月のみ2本注射、以降は毎月1本注射です。
初回投与時 | 約27,000円(2本) (3割負担時の価格です。) |
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2ヶ月目以降 | 約13,500円(1本) (3割負担時の価格です。) |
※このほか、診察料や検査料などの医療費が別途かかります。
頭痛でお困りの方はご相談ください
当クリニックでは脳神経内科専門医による頭痛外来を行っています。
予約不要で、土曜日午前(9:00~12:00)も診療をおこなっています。
西武池袋線「東長崎」駅北口(池袋駅から2駅)の目の前(ドラッグセイムスのあるビル3階)にあり、周辺駅をご利用の方もアクセスしやすいです。
患者さんのご希望や症状によっては漢方の処方も可能です。
頭痛で悩まれている方はまずはご相談ください。
当院では専門医が丁寧に診察いたします
当院院長は「日本神経学会神経内科専門医」と「日本内科学会認定内科医」の資格を有しています。
わかりやすい説明を心がけ、家族のように親身で適切な医療を行ってまいります。
皆さんがいつまでも元気で、自分らしく生きられるお手伝いをいたします。
気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。