片頭痛の治療は大まかに、①頭痛症状出現時に行う急性期治療と、②発作の頻度、持続時間、頭痛の強さを改善するための予防治療にわかれます。
① 急性期治療
頭痛が軽度の場合は、まずはアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用し、症状が重い場合にはトリプタン系を使用します。
効果が不十分な場合はNSAIDsとトリプタン系を併用することもあります。
また、症状が軽くてもNSAIDsで効果が認められない方はトリプタン系が推奨されます。
令和4年6月には新薬であるジタン系薬が発売されました。
トリプタン系を使用できない、もしくは効果が不十分な方にも効果が期待されるお薬です。
以下は片頭痛の急性期治療でエビデンスのあるお薬です。
(※片頭痛に対する保険適用外使用が認められているものや保険適用外のものも含みます)
アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- アセトアミノフェン
- ロキソプロフェン
- イブプロフェン
- インドメタシン
- ジクロフェナク
- アスピリン
- ナプロキセン
- セレコキシブ
- エトドラク など
その他
- トリプタン系薬(イミグラン、マクサルトなど)
- ジタン系薬(レイボー錠) など
② 予防治療
頭痛の頻度が多い、もしくは日常生活にも支障をきたしてしまう場合は予防薬の使用を検討する必要があります。
具体的には、片頭痛発作が月に2回以上、もしくは生活に支障をきたす頭痛が月に3回以上ある方です。
予防薬には即効性がなく、治療効果が出るまでに1、2ヶ月はかかるため、焦らず内服を続けることが重要となります。
以下は片頭痛の予防治療でエビデンスのあるお薬です。
(※片頭痛に対する保険適用外使用が認められているものや保険適用外のものも含みます)
予防薬
注射(抗CGRP関連抗体製剤)
内服薬
- ロメリジン
- ベラパミル
- プロプラノロール
- バルプロ酸
- トピラマート
- アミトリプチリン など
その他、漢方薬である呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、五苓散(ごれいさん)等の漢方薬も定期服用もしくは頓用で効果があるとされています。
頭痛でお困りの方はご相談ください
当クリニックでは脳神経内科専門医による頭痛外来を行っています。
予約不要で、土曜日午前(9:00~12:00)も診療をおこなっています。
西武池袋線「東長崎」駅北口(池袋駅から2駅)の目の前(ドラッグセイムスのあるビル3階)にあり、周辺駅をご利用の方もアクセスしやすいです。
患者さんのご希望や症状によっては漢方の処方も可能です。
頭痛で悩まれている方はまずはご相談ください。
当院では専門医が丁寧に診察いたします
当院院長は「日本神経学会神経内科専門医」と「日本内科学会認定内科医」の資格を有しています。
わかりやすい説明を心がけ、家族のように親身で適切な医療を行ってまいります。
皆さんがいつまでも元気で、自分らしく生きられるお手伝いをいたします。
気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。